グランデアモーレ(ヒカルアモーレの10) 第7戦


キャロットクラブ出資愛馬第17号は、憧れの松田博資厩舎。

馬体は私の思う走る馬とは遠いが、1月と早い生まれで父も仕上がり早のネオユニヴァース、早期からデビューしてクラシックに乗って欲しいと願って購入。


初戦は追い切り本数は足りず、叩いて次走程度の状態だったが、断然人気馬アドマイヤドバイ(現4勝馬)を完封して圧勝!!

2戦目の札幌2歳S GVはハイレベルなメンバーの中、時計を2.5秒も詰め6着に食い込んだ。

しかし、出走予定のエリカ賞当日の朝に右寛跛行で出走取り消し。原因はフレグモーネ。そこからなかなか症状が改善されず、右飛節の切開手術を行う。更にそこから約8か月もの休養期間を要し、約1年2か月ぶりに復帰してからは行きたがってかかってしまい500万クラスで大敗続き。非常に難しい面を見せるようになった。

かかってしまうので前々走は距離を縮めて馬任せで引っ張らずに(ブレーキをかけずに)気分良く走らせる作戦に。そしてダートへ路線変更。この作戦が奏功し、初ダートにもかかわらず強い内容で優勝!!2勝目を挙げた。これで最悪でも夏に降級できるし少なくともあと1つは勝ちたい。

昇級戦の前走は力負けで10着。立て直してここからが勝負。


前走後、松田博資調教師のコメントは何1つないまま、12月25日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されていましたが、3月29日に栗東トレセンに帰厩しました。

しかし、クラブ公式HPに掲載された3月25日のNFしがらきでの映像は馬が坂路でへばっているように見えるが大丈夫なのか!?


4月19日 阪神12R 1000万下 ダート1400m 混合 定量に出走!!

フルゲート16頭のところに想定数は27頭で16頭で確定。前週に牝馬限定戦があったことから、グランデアモーレ以外は全て牡馬(T_T)。鞍上は岩田康誠騎手を確保で激アツだが。

14着/10番人気。

やはり前週の牝馬限定戦に出走できない状態から、馬のテンション上がって来ているという事情だけの急な参戦。追い切りも軽すぎて全然仕上がっていない状態。これではどうしようもない。


レース回顧と時計の分析、レース後の岩田康誠騎手と松田博資調教師のコメントを掲載。

(2014年5月16日完結)

2014年4月1日立ち上げ

●前走後、松田博資調教師のコメントは何1つないまま、12月25日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されましたが、3月29日に栗東トレセンに帰厩しました

 我らが愛馬グランデアモーレは前走昇級戦の1000万クラスで10着と敗れた後の12月25日にノーザンファームしがらきへ放牧に出されました。

 以下はレース当日の12月21日に発表されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。

21日の阪神競馬では好スタートから好位の外目を追走。そのまま直線を向いて追い出したが、半ばで脚が上がり10着。「楽に自分のリズムで走ることはできたのですが、直線半ばで急に手応えがなくなってしまいました。今日は大外枠ということも影響しましたし、前走がスムーズすぎたということもあります。こういう競馬に慣れさせていけば、また違う結果が出ると思います」(北村友騎手)今日は残念な結果になってしまいましたが、自分のリズムでレースはできましたし、先々を考えればこうした運び方を経験していくのは大切なことでしょう。昇級初戦でもありましたから、今日の競馬を次につなげてほしいと思います。このあとはトレセンに戻って馬体を確認してから検討します。


 そして次の近況報告となる12月25日は次の発表だけ。

25日にNFしがらきへ放牧に出ました。


 その次は年が明けてから

軽めの調整を行っています。「レースを使ったなりの疲れは見せていますし、現状ではマシンやトレッドミルなどごく軽めの内容でリフレッシュを促しています。脚元などに気になるところがあるわけではないので、馬体の回復などを見ながら乗り運動を取り入れていきたいと思います」(NFしがらき担当者)


 いきなり牧場担当者のコメントになっています。なぜ放牧に出されたのか。疲労なのか、どこか具合が悪いのかなど、何も松田博資調教師からコメントのないまま、放牧に出されてしまいました。これはいけませんねぇ。レースのことについても調教師からは何のコメントもありません。


 そんなこんなで、昨年末から放牧に出ていたグランデアモーレですが、突然3月29日に帰厩したという報告がありました。この時も直前の近況の更新は次のようなものでした。

周回コースで軽めのキャンター調整を行っています。「状態の良化にともない、この中間からトレッドミル調整に加えて周回コースで軽めのキャンター調整を併用しての調教を開始しました。一歩ずつですが、着実に良化が見られていますね。今朝は、ダク程度ですが坂路も上がってみました。このまま行けばそう遠くなく次のステップに移行できそうですね。馬体重は494キロです」(NFしがらき担当者)


 まだ、ハロン17秒も開始していません。やたら早い段階での帰厩に感じますが、じっくりと厩舎で乗り込んでくれるということでしょうか。

 それにしてもグランデアモーレは回復に時間のかかる馬ですね。4歳の春ですが、まだたったの6戦しか走っていません。体質が強くなってドンドンと走れるようになって欲しいですね。

これ以降は2014年4月16日に作成

●気になる出馬想定表(4月19日 阪神12R)

出馬想定表 4月19日 阪神12R 1000万下 ダート1400m 混合 定量 フルゲート16頭 想定数27頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
アドマイヤシャドウ 福永祐一 12/23 500万 阪神ダ1400 13 12
オソレイユ 武豊  3/22 500万 阪神ダ1400 17 14 11
カリスマサンスカイ  3/09 1000万 阪神ダ1400 11 12 13
キングズウェザー 武幸四郎  3/22 500万 中京ダ1400
グランデアモーレ 岩田康誠 12/21 1000万 阪神ダ1400 10 10 11 10
ケイティバローズ  3/30 四国10下 阪神芝1800 11
ゴールドブラザー 熊沢重文  3/15 伊勢10下 中京ダ1900 15 16 12
サトノアビリティ 川田将雅  3/30 1000万 阪神ダ1400 15
サルバドールハクイ  3/09 1000万 中山ダ1200
サンライズネオ 松山弘平  3/22 鈴鹿10下 中京ダ1400
ジャマイカジョー 高倉稜  3/16 1000万 阪神ダ1200
スイングエンジン  3/09 1000万 阪神ダ1400 14 16 10 10
スランジパール 藤岡佑介  1/19 1000万 京都ダ1200
セトブリッジ  3/16 1000万 阪神ダ1200 15 13 14 12
タガノトネール  3/23 丹波10下 阪神芝1200 16 10 14
チュウワンダー  4/05 500万 阪神ダ1400 10
ハッピーストーリー 酒井学  3/16 1000万 阪神ダ1200 14 11 12 16
ハナズインパルス 小牧太  3/30 鹿島10下 中山ダ1200 10 11 13
バハドゥール 浜中俊  3/30 1000万 阪神ダ1400
ハヤブサ 国分恭介  2/23 1000万 京都ダ1400 12
フィオリア シュタルケ  2/22 1000万 東京ダ1400 11
ブロッケン 幸英明  4/06 1000万 阪神ダ1200 14 11 11
ホワイトショウフク  1/26 初茜10下 中山ダ1800 16 16 15 15 12 16
マルカファイン 秋山真一郎  3/30 1000万 阪神ダ1400 16
メイショウドゥーマ  3/09 1000万 阪神ダ1400 12 15 11
ララガニエ 和田竜二  3/29 500万 阪神ダ1400 10 12
ロードクラヴィウス  3/30 瀬戸10下 中京ダ1800 14 16 15 15

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在27頭出馬想定されています。

 鞍上は桜花賞で松田博資−川田将雅コンビで快勝したように、この師弟コンビを希望するわけですが、川田将雅騎手が世界のスミイに取られてしまったため、岩田康誠騎手を確保してくれました。嬉しいですね。

 正直、松博先生ですし、この日は重賞があるので、川田将雅、岩田康誠、福永祐一と言ったところに乗せてくれるのではないかという期待はありましたが、期待通りの最高の騎手選択です。

これ以降は2014年4月17日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 4月19日 阪神12R 1000万下 ダート1400m 混合 定量 出走数16頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アドマイヤシャドウ 福永祐一 12/23 500万 阪神ダ1400 13 12
オソレイユ 武豊  3/22 500万 阪神ダ1400 17 14 11
カリスマサンスカイ 義英真  3/09 1000万 阪神ダ1400 11 12 13
キングズウェザー 武幸四郎  3/22 500万 中京ダ1400
グランデアモーレ 岩田康誠 12/21 1000万 阪神ダ1400 10 10 11 10
サトノアビリティ 川田将雅  3/30 1000万 阪神ダ1400 15
サルバドールハクイ 北村友一  3/09 1000万 中山ダ1200
スランジパール 藤岡佑介  1/19 1000万 京都ダ1200
セトブリッジ 小崎綾也  3/16 1000万 阪神ダ1200 15 13 14 12
チュウワンダー 国分優作  4/05 500万 阪神ダ1400 10
テツキセキ 畑端省吾  1/05 1000万 京都ダ1800 15 15 13 15 15
バハドゥール 浜中俊  3/30 1000万 阪神ダ1400
ハヤブサ 国分恭介  2/23 1000万 京都ダ1400 12
フィオリア シュタルケ  2/22 1000万 東京ダ1400 11
ホワイトショウフク 幸英明  1/26 初茜10下 中山ダ1800 16 16 15 15 12 16
ララガニエ 和田竜二  3/29 500万 阪神ダ1400 10 12

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

ゴールドブラザー(熊沢重文騎乗予定)、ジャマイカジョー(高倉稜騎乗予定)、ハッピーストーリー(酒井学騎乗予定)が非当選除外になりました。

●阪神ダート1400mコース解説

 スタート地点は2コーナーの奥のポケットの芝の部分。ただし、芝1800mや芝1400mよりも内側にあり、芝コースの本線とは重ならない。ダート1200mのスタート地点からそのまま左に200m延長したところにある。
 3コーナーまでの距離は542m。内と外では距離が違うが、かなり芝部分を走ることになる。
 テンからペースが厳しくなり、前半の方が確実に流れが速い。ラスト1ハロンのところでグイと13秒台まで時計がかかり、そこでの凌ぎ合いが見もの。
 逃げ馬は苦戦傾向。上位3頭は逃げ、先行馬同士ではなかなか決まらず、1頭は差し馬が突っ込んでくる。そのあたりを考えて馬券作戦を立てたい。
 枠順は揉まれやすい最内が不利。あとはほぼフラットだが、外枠が若干有利なのが特徴。多頭数になった方がその傾向は強い。
 最近はクロフネ、フレンチデピュティといったヴァイスリージェント系の種牡馬の活躍が目立つ。

有利な枠順 最内不利で外有利
有利な脚質 先行
ポイント 先行力、枠順
種牡馬ベスト アフリート、ジェイドロバリー、ブライアンズタイム
連対騎手ベスト 武豊、安藤勝己、藤田伸二、福永祐一、四位洋文
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分26秒8 1分26秒8 1分26秒5
2歳未勝利 1分26秒7 1分26秒6 1分26秒4 1分25秒4
2歳オープン 1分25秒4 1分25秒8
3歳新馬 1分27秒2 1分26秒9 1分26秒6 1分25秒7
3歳未出走 1分27秒1 1分26秒5 1分27秒2 1分26秒1
3歳未勝利 1分26秒6 1分26秒3 1分25秒8 1分25秒5
3歳500万 1分25秒5 1分26秒0 1分25秒0 1分24秒8
古馬500万 1分25秒3 1分24秒7 1分24秒0 1分24秒7
古馬1000万 1分24秒5 1分24秒6 1分24秒0 1分24秒5
古馬1600万 1分23秒8 1分23秒6 1分24秒1 1分23秒2
古馬オープン 1分23秒3 1分22秒8 1分22秒2 1分22秒2

●騎手は岩田康誠騎手 ほっさん評価「S」

 今回のグランデアモーレの鞍上は”ふしぎなおどり”の使い手・岩田康誠騎手です。グランデアモーレは良い騎手を乗せてくれる名門・松田博資厩舎ですから、ほぼ師弟関係の川田将雅騎手や主戦の岩田康誠騎手、福永祐一騎手辺りへの騎乗を期待するわけですが、ここまでは藤岡佑介騎手や北村友一騎手、川須栄彦騎手など、どちらかと言えば”二番手格”の騎手ばかりの騎乗でした。これは松田博資先生の期待度の現れであり、グランデアモーレにそんなに大きな期待がなかった為だと考えられます。

 しかし、今回は重賞開催日ということもあり、現在全国騎手リーディング3位で、もはや日本のトップジョッキーである岩田康誠騎手に騎乗依頼をしてくださいました。嬉しいですねぇ。私はグランデアモーレは難しい馬ですが、1000万クラスは突破できる馬だと思っていますし、良い騎手が乗ってくれれば結果は出せると思っています。


 岩田康誠騎手と言えばGTや重賞の常連で、名実ともに今の日本のナンバーワンジョッキーと私は思っています。最後の直線での彼の追いは迫力があります。

 我が愛馬ではクリンゲルベルガー、ペルシステンテ、スピカシチー、エスペランサシチーとなぜかイマイチの戦績の馬ばかりに騎乗していただいています。今回は今を輝く松田博資厩舎の馬ですし、上手く導いてくれれば結果は出せると思うのですが。

 岩田康誠騎手は、その一流の戦績が示すように藤原英昭、角居勝彦、領家政蔵、石坂正、西園正都、矢作芳人、友道康夫など、超一流の厩舎の勝負馬などが中心の騎乗で、我が安価弱小軍団を預かっていただいているような中小の厩舎では、なかなか彼の騎乗というのは実現しません。松田博資厩舎なら良い騎手を乗せてくれると思っていましたし、ようやく超一流の騎手にグランデアモーレが騎乗していただいたと思います。



 2014年4月16日現在、中央通算1102勝、勝率13.4パーセント、連対率25.6パーセント、GTは21勝(2012年東京優駿・ディープブリランテ3番人気、2007年ジャパンカップ・アドマイヤムーン5番人気など)、重賞は64勝されています。もはや名実ともに日本のナンバーワンジョッキーです。

 2011年は中央131勝(GT2勝、重賞6勝)、勝率14.8パーセント、連対率30.2パーセント、2012年は中央119勝(GT 6勝、重賞11勝)、勝率13.9パーセント、連対率25.7パーセントと破格の数字。昨年(2013年)は111勝(GT 3勝、重賞8勝)、勝率13.0パーセント、連対率26.0パーセント、本年(2014年)はここまで中央37勝(重賞3勝)、勝率12.4パーセント、連対率25.2パーセントと全国リーディング堂々の3位です。


 岩田 康誠(いわた やすなり)は1974年3月12日生まれの40歳。日本中央競馬会(JRA)栗東トレーニングセンター所属する中央では9年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。1991年10月から2006年2月までは、兵庫県競馬組合の清水正人厩舎に所属していた。

 騎手になったきっかけは、姫路競馬場の裏にある実家のお好み焼き屋に来客した競馬ファンの男性に「騎手になったらどうや?」といわれ、騎手という職業があることをはじめて知ったという。

 中学卒業後の進路として園田競馬の競馬学校以外に高等学校への進学も視野に入れていたが、本人曰く「自分の名前が書くことができれば受かる」レベルの高校の入試で氏名の「岩田康誠」の「誠」の右上の点を打ち忘れて(=自分の名前を書けずに)不合格になり、競馬学校に入学した。


兵庫県競馬所属時代

 1990年代後半から小牧太のJRA移籍まで、園田の2本柱と呼ばれた(2011年現在の2本柱は田中学と木村健となっている。ただし川原正一が加わることがある)。

 地方・中央で通算勝利数は3000勝を数え、中央競馬移籍までは地方競馬の同一施行者での生え抜き騎手の中ではトップであった(生え抜きに限らなければ中津競馬場から移籍してきた有馬澄男が2011年12月31日時点では通算で4000勝余りを挙げており、現役に限らなければ田中道夫が3166勝、小牧太が中央移籍までに3376勝を挙げている)。

 デビューして数年した頃、田中道夫の重なったお手馬の片方に騎乗した際、鮮やかに勝利を収めた。田中は後に「アイツにだけは乗ってもらいたくないと思った」「康誠のスタートは出た瞬間、二の足三の足が違う」と回顧しており、当時からスタートが上手かったが、騎乗技術も備えていた。

 所属した当時は弱小であった清水厩舎の岩田と、有力馬を多数抱える曾和直榮厩舎に所属する小牧太とは互角に渡り合い、2000、2002年などで兵庫県のリーディングを奪っている。1996年には保利厩舎のケイエスヨシゼンで兵庫アラブ三冠を達成し、同馬で全国のアラブ系競走を回った。兵庫県競馬史上、アラブ三冠は1970年のアサヒマロットに次いで2頭目。このケイエスヨシゼンの騎乗時に、プレッシャーから吐いたとの逸話がある。本人も何度かインタビューなどで自分のプレッシャーに対する弱さを吐露している。

 2002年はゴールデンジョッキーカップが9月5日に行われ、7月31日までに2000勝しているジョッキーが出場できるとされていた。当落線上にいた岩田の2000勝達成は8月1日にずれこんだが、特例として出場が叶った。

 2004年は、小牧太がいなくなり自分が頑張らなければというプレッシャーと同年12月1日の落馬もあり、思うほど勝利数は重ねられなかったが、それでも279勝を挙げている。なお、当日園田金盃で騎乗予定だったロードバクシンは有馬澄男に乗り替わっている。この落馬は長期間尾を引き完全回復まで2ヶ月を要し、勘を取り戻したのは姫路開催からだったという。


中央競馬への遠征

 兵庫県競馬所属時代から中央競馬にも積極的に参戦し、2002年にはビリーヴでセントウルステークスを制して中央競馬の重賞を初制覇した。同馬とは3戦3勝と相性が良かった。

 2004年には菊花賞をデルタブルースで制し、地方競馬所属の騎手としては初めて中央競馬のクラシックを制覇した。また、地方競馬所属の騎手が中央の競走馬に騎乗してGT競走を制覇したのも史上初であった。

 2005年、第1回WSJS地方騎手代表選定競走(現・スーパージョッキーズトライアル)に優勝し、第19回ワールドスーパージョッキーズシリーズには地方競馬代表として参戦。ゴールデンサドルトロフィーではオースミグラスワンで1着になるなど、総ポイントで41点を挙げ、総合優勝した(地方競馬の騎手が同シリーズを総合優勝するのは第8回(1994年)の石崎隆之(船橋)、第11回(1997年)の川原正一(当時笠松所属)、第15回(2001年)の鮫島克也(佐賀)に次いで4年ぶり4人目であった)。

 前述のとおり、2005年12月8日の園田競馬第1競走で1着となり通算3000勝を達成した。1991年10月23日のデビュー以来、14年2ヶ月での達成は佐々木竹見についで史上2番目の速さである。

 地方競馬のトップジョッキーだけに中央競馬への移籍は時間の問題と見られていた。そして、2006年度の新規騎手試験を受験し合格、3月より中央競馬の騎手として正式にデビューした。地方競馬から中央競馬へは安藤勝己、小牧太、赤木高太郎、柴山雄一がこれまでに移籍したが、安藤と小牧は中央競馬の特例(当時は5年間で年間20勝以上を2回クリアすると、一次試験の筆記試験(国語・数学・競馬法規)が免除され二次試験(技能試験と面接)から受験できる。この特例は、その当時から中央競馬でも非常に顕著な活躍を見せていた安藤勝己が、一次試験から受験し不合格となったため設けられた特例である)をクリアし中央に移籍した。岩田はこの特例を2004年にクリアし、2006年度の新規騎手試験は二次試験からの受験が可能となっていた。なお過去2年続けて一次試験から受験している(本人曰く「円形脱毛症になるほど猛勉強した」 )が2度とも不合格となっていた。


中央移籍後

 2006年に中央競馬に移籍した最初のレースをキアヌバローズで制し、移籍後初勝利を挙げる。秋にはタイムパラドックスでJBCクラシックを勝利し、JRA移籍後の初GT勝利を果たした。さらに翌週には菊花賞でコンビを組んだデルタブルースと共に海外GTメルボルンカップに出走、見事に勝利し、自身初の海外GT勝利を果たした。

 年末の第20回ワールドスーパージョッキーズシリーズには今度はJRA所属として前年に続き2年連続で参戦し連覇が期待されたが惜しくも2位だった。最終的に2006年は123勝をあげ全国リーディングでも武豊、藤田伸二に続く3位と素晴らしい成績をあげた。

 また、12月24日にはJRAでの年間騎乗回数を952回を記録し、それまでのJRAでの年間最多騎乗回数は2004年に記録した柴田善臣騎手の940回を超えて年間最多騎乗回数の記録保持者となった。

 2007年4月22日にJRA通算300勝達成、同日に行われたアンタレスステークスではワイルドワンダーで優勝し、花を添えた。

 アドマイヤの冠名を使用する近藤利一オーナーの意向により、同年の宝塚記念では、それまで武豊が主戦を務めていたアドマイヤムーンに初騎乗し、中央移籍後初の中央GT制覇を達成した。また、7月2日から7月8日まで自身2度目となる海外遠征で、キャッシュコールマイルとアメリカンオークスに参戦するもそれぞれ5着という結果だった。その後は、松田博資調教師からは「アドマイヤ」はもちろん、それ以外の管理馬の多くを騎乗依頼を受けていた。しかし、ジャパンカップのアドマイヤムーン以降、松田博資調教師の管理馬への騎乗が激減している。

 同年9月1日に札幌競馬第10R富良野特別において、最後の直線で斜行し2位入線から14着(最下位)に降着となり、JRAに移籍してから初の騎乗停止となった。期間は9月8日から9月16日までの開催日4日間。騎乗停止から戻ってきた9月17日、阪神競馬第7Rにおいて、最後の直線で斜行したことにより、過怠金の処分を受けた。その5日後の9月22日、札幌競馬第12Rニセコ特別において、4コーナーで斜行、6位入線から16着(最下位)に降着。これにより、9月29日から10月7日までの開催日4日間の騎乗停止処分となり、短期間で2度も騎乗停止処分を受けてしまうことになった。さらに10月28日までに関西所属騎手の中で2位となる中央で126勝を挙げたことから11月8日に第21回ワールドスーパージョッキーズシリーズへの出場が発表された。11月25日の第27回ジャパンカップで近藤利一とのトレードで新オーナーとなったダーレー・ジャパン・ファーム(有)の中央登録後初のGT制覇に導くと共に中央競馬での左回り競馬場で初めてGT競走を制覇した。そして第21回ワールドスーパージョッキーズシリーズは31ポイントで5位タイと過去最低の結果に終わった。さらに12月3日から12月6日までこの年2度目の海外出張届を提出し、香港ジョッキークラブのインターナショナルジョッキーズチャンピオンシップに初出場した。12月5日にハッピーバレー競馬場で行われた同チャンピオンシップ第1戦で香港初騎乗を果たし、スーパーファイターに騎乗し3着となった。なお同チャンピオンシップは3戦で4点を獲得し8位だった。騎乗後「短期免許などでも(香港に)来てみたい。来年も招待されるように頑張りたい。」といった発言を残した。

 2008年は、アドマイヤジュピタで天皇賞(春)、ウオッカで安田記念、ブラックエンブレムで秋華賞、セイウンワンダーで朝日杯フューチュリティステークスを制覇し、重賞も多数勝利するなど大舞台での活躍が光る。この年JRA賞最多賞金獲得騎手を獲得。

 2009年、アンライバルドで皐月賞を制覇。同レースではもう1頭のお手馬で前年の2歳王者セイウンワンダーとの騎乗選択の末に勝ち取った勝利でもあった。

 2010年、ヴィクトワールピサで皐月賞を制覇。史上4人目の連覇。このレースは1番人気に推された同馬を終始インコースの後方でじっとさせる大胆な騎乗を披露し見事勝利。本来は主戦である武豊が落馬事故で負傷したため乗り替わりで大きな重圧、また中央競馬移籍前から騎乗機会の多かった市川義美オーナー悲願の初GT初制覇ということもあり涙を見せた。

 同年、9月4日レース中の落馬事故により左外側のくるぶし骨折、右鎖骨骨折、頭部打撲の重傷を負い移籍後初の長期離脱。11月13日に復帰しその翌週、マイルチャンピオンシップでエーシンフォワードに騎乗して勝利。

 2011年、アヴェンチュラで秋華賞を、ブエナビスタでジャパンカップを制覇し、2度目のJRA賞最多賞金獲得騎手を獲得。この年は福永祐一との熾烈なリーディングジョッキー争いを繰り広げ、終始リードするも最終日に逆転を許しわずか2勝差で悲願のタイトルを逃す。しかし(地方競馬での)中央・地方交流競走の勝利数を合算した勝利数で福永を上回り、JRA賞最多勝利騎手は岩田が受賞した。

 2012年は桜花賞をジェンティルドンナ、フェブラリーステークスをテスタマッタで制覇。優駿牝馬は騎乗停止で騎乗できなかったが、騎乗停止明けの東京優駿(日本ダービー)をディープブリランテで制覇し、安藤勝己、内田博幸に続いて地方競馬出身騎手で3人目のダービージョッキーとなった。2012年の日本ダービーでの騎乗馬のディープブリランテは折り合い面に問題があり、岩田自らが付きっきりで調教を行うことで厩舎サイドとも反発しあったが、それも乗り越えてさらに絆を深め日本ダービーを制覇し、自身7回目の日本ダービー挑戦にして初勝利を飾り、涙のウイニングランを果たした。
 またロードカナロアでスプリンターズステークスと香港スプリント、ジェンティルドンナでジャパンカップにも勝利したため2012年はGT8勝を挙げている。リーディング争いでは浜中俊に敗れたものの、(地方競馬での)中央・地方交流競走の勝利数を合算した勝利数で浜中を上回り、2年連続でJRA賞最多勝利騎手は岩田が受賞した。

 2013年4月20日、京都11Rに優勝しJRA1000勝を達成。


 中央移籍後も地方競馬へは積極的に参戦しており、特に園田・姫路競馬参戦時はJRA交流競走以外に、特別競走(B級以上)を中心に地元馬にもよく騎乗している。時には地元重賞に騎乗する事もあるが、JRA移籍後はまだ地方馬限定の兵庫の重賞勝ちは無い(ダートグレード競走は兵庫チャンピオンシップと兵庫ゴールドトロフィーを勝っている)。なお、中央移籍後も園田・姫路競馬で兵庫所属馬に騎乗する際の勝負服は、これまで通りの白・青襷である。

 騎乗依頼仲介者は小原靖博 (競馬ブック) 。



 「2010年の後半から包まれる厳しい競馬でも我慢し、狭いところに突っ込むファイトを見せるようになっている。2011年は夏競馬が終わって82勝でリーディング2位。1番人気馬で[35・32・14・24]の連対率.638、2、3番人気馬で[27・41・22・85]の連対率.389と上位人気馬で優秀な成績を残している。2着が多いのは相変わらずだが、2006年から徐々に下がってきて2010年に60パーセントだった単勝回収率が2011年に92パーセントと大きく回復した(単勝10460円が引き上げた分はある)。コース別では、京都で連対率.261、阪神で.351と阪神で成績が良く、府中では.191と意外と数字が出ていない。芝・ダート別で目立った偏りは見付からなかった。厩舎別では藤原英昭で[11・12・3・24]の連対率.460と、騎乗数が多いのに高い連対率を叩き出している。他、角居勝彦、領家政蔵、石坂正、西園正都、矢作芳人、友道康夫など、好成績の有力厩舎は多い。」(2011年前半・佐藤祐樹元地方競馬騎手)


 ほっさん愛馬での成績(4戦0勝)

2009年 1月25日 クリンゲルベルガー 3歳500万下        京都ダ1400m 2着/3番人気
2009年 8月29日 ペルシステンテ    3歳未勝利         札幌ダ1700m 5着/3番人気
2012年12月12日 スピカシチー     JRA指定交流 初雪特別 笠松ダ1800m 3着/3番人気
2013年 1月21日 エスペランサシチー 500万下           中山ダ1200m 12着/7番人気


2014年4月13日 阪神11R 桜花賞でヌーヴォレコルトに騎乗する岩田康誠騎手(3着/5番人気)

これ以降は2014年4月18日に作成

●追い切り情報(4月18日更新)

前走前 12月18日 栗東CW 稍重馬場 直線強め余力

助手
6F 86.1
5F 68.6
4F 53.4
3F 38.1
1F 12.7[8]



4月3日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 55.1
3F 41.0
2F 27.7
1F 14.0


4月5日 栗東CW 稍重馬場 馬なり余力

助手
7F 97.5
6F 84.6
5F 71.9
4F 59.3
3F 45.8
1F 16.1[9]


4月6日 栗東坂路 稍重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 67.6
3F 49.6
2F 31.3
1F 14.7


4月8日 栗東坂路 良馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 63.9
3F 46.9
2F 30.4
1F 14.8


4月10日 栗東CW 良馬場 稍一杯に追う

助手
6F 87.8
5F 70.1
4F 54.7
3F 39.5
1F 11.8[8]


4月18日 栗東坂路 重馬場 馬なり余力
1回
助手
4F 66.8
3F 48.7
2F 30.5
1F 14.1
 4月3日、帰厩後初めての追い切り時計を計時しました。放牧先ではハロン17秒もやっていない状態での追い切りですから、どう考えてもいい動きなわけがありませんので、今回の時計についてあーだこーだという必要はないと思います。ここからしっかりと乗り込んでいい状態に持って来て欲しいですね。取りあえず、無事に追い切れていると言うことで安心です。
 以下は4月2日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「先週帰厩してからは順調に乗り出しています。馬体自体はふっくらしているけれど、鞍を外した時に背中の筋肉はまだ物足りない感じなので、しっかり乗り込んで仕上げていきたいですね。今朝はCWで15−15ぐらいをやるつもりでしたが、単走で思ったよりも遅くなったので、明日坂路で15−15をやるつもり。その後の状態を見ながらどのあたりを目標にしていくか考えます」(松田博師)
 ということで、超久々に松田博資御大のグランデアモーレに関するコメントです(苦笑)。15−15の割に3日は時計が出ていますが、まだ背中の筋肉が物足りないなど時間を要する雰囲気です。しかし、入厩している以上、使える状態なら使うと思いますが、さて、どの辺りになるでしょうね。いずれにしても無理をせずじっくりとやって欲しいですね。

 4月5日、長めをハロン15秒で追い切られています。じっくりと工夫して仕上げられているみとがよく分かります。楽しみですね。

 4月6日、坂路で終いだけ15秒程度の追い切りです。時計にならない程度の追い切りですね。

 4月8日、終い2ハロンだけハロン15秒程度で追い切られました。とにかくまだまだ乗り込み量不足ですしこのようにしっかりと乗り込まれていて順調そうで嬉しいですね。

 4月10日、松博流、テンはゆっくり入って終いを伸ばす調教です。それにしても終い1ハロンの11秒8は素晴らしいですね。競馬ブックでも”大トビ豪快に”と良い評価をいただいております。
 以下は4月10日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「先週木曜から少し時計を出し始めましたが、それからかなり行きっぷりが良くなってしまい、普段の調教がどうしても速い時計になってしまいがちです。そうなるとこの馬のウィークポイントである背中の肉が落ちてきてしまいますし、実際少し寂しくなってきている感じなので、今週から乗り手を替えて、水曜日はCWコースをじっと我慢させました。今朝は終いだけサッと伸ばしています。気合いは乗っていますし、来週の競馬を目標に進めていく予定です」(松田博師)
 ということで、取りあえず来週出走するようです。動きは良いですが、背肉が寂しいなど不安要素もあり、なんとも言えませんね。
 松田博資調教師は13日に同じキャロットクラブのハープスターで桜花賞を制しました。やはり牝馬の扱いは上手く、このグランデアモーレもあと2つは勝たせて欲しいですね。

 4月17日、10日以降追い切り時計がないので心配していましたが、クラブ公式HPで事情が報告されました。
 以下は4月17日に更新されましたクラブ公式HPグランデアモーレの近況報告です。
「かなり力みが目立って行きたがっていた先週までの状況を考慮して、1週前にビッシリと追い切って、今週は普通キャンターを長めに乗り、レース前日の金曜に15−15程度の調整をする予定です。だいぶ普段の調教でも我慢が利くようになってきて、カイバもしっかりと食べてくれるので背中の肉も少しは戻ってきたように見えますね。調教の動き自体は悪くないし、この条件もいいと思いますよ。いい競馬を期待したいですね」(松田博師)19日の阪神競馬(4歳上1000万下・ダ1400m)に岩田騎手で出走いたします。
 なんとも言えない調整ですが、松田博資先生的にはいい状態のようです。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。せっかく良い騎手が乗ってくれますが、あまり追い切りという面では良いとは思えませんね。

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「サトノアビリティは休み明けの前走が惜しい内容。熱心に調整されて上積みも十分。今度は抜け出し可能。相手は、決め手一番のバハドゥール、うまく捌けた時のサルバドールハクイ、立て直したスランジバールが有力。」


短評は「高配含み」



予想家の印
馬名 長岡利 山田理 西村敬 CPU
ハヤブサ △△
グランデアモーレ
スランジバール
アドマイヤシャドウ △△
カリスマサンスカイ △△
サトノアビリティ
バハドゥール
キングズウェザー
オソレイユ △△
ララガニエ
サルバドールハクイ
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
サトノアビリティ 2.8
バハドゥール 3.7
オソレイユ 7.9
スランジバール 9.6
アドマイヤシャドウ 10.3
サルバドールハクイ 13.1
キングズウェザー 14.2
ハヤブサ 18.2
グランデアモーレ 21.3
フィオリア 23.3
以下30倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
グランデアモーレ 75 64 75 71
サトノアビリティ 79 75 77 79
バハドゥール 80 79 80 79
オソレイユ 76 51 65 75
スランジバール 81 80 74 75
アドマイヤシャドウ 78 68 76 78


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎サトノアビリティは雄大な馬体を誇り、スピードの持続力が長所。前走は最後に競り負けたものの、昇級2戦目でA着と能力は示した。今回の顔触れなら中心視が妥当。ペース不問で末脚が使える○バハドゥールが相手の筆頭。〈浜口〉」

◎ サトノアビリティ
○ バハトゥール
▲ スランジバール
× オソレイユ
☆ アドマイヤシャドウ

以下省略

グランデアモーレは本紙無印(>_<)


グランデアモーレは全13記者中 △(6番手以下評価) 3記者のみ

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

グランデアモーレ(10着)

 「楽に自分のリズムで走ることはできたのですが、直線半ばで急に手応えがなくなってしまいました。今日は大外枠ということも影響しましたし、前走がスムーズすぎたということもあります。こういう競馬に慣れさせていけば、また違う結果が出ると思います」(北村友一騎手・キャロットクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

グランデアモーレ

 「掛かり気味で時計が出過ぎるので今週は軽めのみ。状態面は正直、ひと息。」(松田博資調教師・デイリー馬三郎)

 「やり過ぎると体が細くなるから、追い切りはセーブして、金曜朝に終いをサッと。工夫してみた。」(松田博資調教師・競馬ブック)

●ほっさん予想

4月18日のほっさんの独り言のコーナーより


 実は今週は私は牝馬ばかり2頭出しですが、いずれも紅一点です。バウンスシャッセはそもそも牡馬クラシックに果敢に挑戦するわけですから、紅一点は仕方がないとして、グランデアモーレは前週に同条件の牝馬限定の天王寺特別があり、通常牝馬ならそちらへ出走するはずです。

 しかし、テンションが上がって来ており、やむなく使う形で今週牡馬との一般戦に出走します。

 松田博資御大も「掛かり気味で時計が出過ぎるので今週は軽めのみ。状態面は正直、ひと息。」(デイリー馬三郎)

 ・・・と先週の桜花賞とは別人のようにテンションだだ下がりです(>_<)


 追い切りも10日を最後に時計がなく、追い切り重視の私は「C」評価と”期待薄”の評価です。

 ただ、岩田康誠騎手はこんな感じでも良いところに持って来てくれたりしますし、先行力のあるグランデアモーレですから、上手く前を取って、素晴らしい追いである程度持たせてくれるかも知れません。まさに騎手に期待とそれだけです。


 グランデアモーレは強い牡馬に混じっての札幌2歳S GV6着とそれなりの能力はあります。力を出し切ればここをあっさりと通過してくれてもなんの不思議もありません。

 それでも、体が弱く、気性的にも難しく、4歳4月でまだ6戦を消化したのみ。今回はそんなこともあって、牧場で15−15も乗られていない状態での緊急帰厩でしたから、無理があるんですよね。ここを無理に使うことで、次走までが長引かなければいいのですが・・・。


 まあ、何着でも不思議はありませんね。1000万クラスで少しでも見所のある競馬をしてくれればと思います。

これ以降は2014年5月16日に作成

●レース 

 グランデアモーレの馬体重は前走と同じ458キロ。

 スタートは抜群に速く、さすがに超一流の岩田康誠騎手です。惚れ惚れするスタートダッシュでした。そのままハナを奪いきります。愛馬の調子の悪い事はわかっていましたが、岩田康誠騎手なら、このままある程度持たせてくれるのではないかと期待しちゃいました。

 終始後ろから突かれる厳しい展開で息が入れられず、直線に入ると真っ先に脚が上がって垂れていきます。展開もさることながら、追い切りでも息が出来ていませんでしたからねぇ。

 結局14着で入線。この先行力なら、息が整えば、もっとやれると思いました。今回は事前の状態から言っても度外視で良いでしょう。

●時計の評価

 今回のグランデアモーレの走破時計は1分25秒5良馬場でした。競馬ブック誌の推定タイムは良馬場で1分24秒2、勝ち馬の時計が1分24秒3でしたから、いつものことながら、競馬ブック誌お見事です。

 グランデアモーレは勝ち馬から1秒2も離されています。やはり調教が軽く息が持たなかったと言えるでしょう。14着と着は酷いモノですが、競馬ブックのスピード指数では70.6と悪いなりにそれなりの数字です。こんな酷い状態でこれだけやれるのですから、パンとしてくればこのクラスでも十分にやれそうだと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

グランデアモーレ(14着)

 「ゲートを出たなりで引っ張らずに進めました。力んだ感じもなくいい走りができていたのですが、3、4コーナーでペースが落ちず、最後は苦しい形になってしまいました。逃げにはこだわりませんが、抑えると反抗して力むので、現状は自分のペースで走らせた方が良さそうです」(岩田康誠騎手・キャロットクラブ公式HP)

 「ここ2週はスムーズに調整できており、馬体はなんとかキープできていたとはいえ、減らさないように気を使いつつの調整だったことは否めません。この結果がこの馬の力だとは思いませんし、なんとかいい精神状態でレースに臨めるように考えていかなくてはいけませんね。今日は申し訳ありませんでした」(松田博資調教師・キャロットクラブ公式HP)

●気になる賞金は

 特別出走手当が41.4万円。1口で割りますと950円程度になるのではないでしょうか。

●今後の展望

 4歳にもかかわらず、まだ6戦しかしておらず、松田博資調教師の馬主に対して悪いなぁ〜という配慮はわかるのですが、結果的に放牧先でも15−15も乗られていない状態で無理に帰厩させてテンションを上げてしまい、中途半端な状態での出走となってしまいました。

 この後は実績のある北海道で滞在競馬ということですが、それが一番だと思います。そこである程度競走に耐えうる体力と自信をつけて本州に戻ってきて欲しいですね。新馬戦を勝っていることからも洋芝は合うわけですし、芝でもダートでも相手も軽くなるし北海道が一番ですね。楽しみです。

●最後に

 今回は私が4月20日の中山競馬場遠征(バウンスシャッセの皐月賞応援)から始まり、ゴールデンウィーク、個人的大きなイベントが2つ重なり、完結までに随分と時間を要しました。いつものことですが、すみません。


 グランデアモーレの今回のレースはあまり使われていないグランデアモーレをなんとか使おうと無理に帰厩したものの、結局上手く行かなかったわけですが、陣営のやろうとしていることはわかりますし、仕方がありません。そんな中でも楽に先手を取れましたし、能力を感じることができました。

 それにしても愛馬プリュムもそうですが、グランデアモーレも能力は感じるものの、なかなかレースに使えるような状態にならないですね。体が弱いんですね。5歳になってポンポンと3つ勝ってオープン入りをしてくれた愛馬マデイラのように、芯がしっかりとしてくればポンポンと出世してくれそうな気がする馬です。急ぎません。馬に合わせてしっかりと仕上げて欲しいですね。

 次走は北海道ということですから500万クラスに降級しての一戦となります。現状では500万クラスでもひと息でしょうが、気長に復活を待ちます。私はダートよりも芝の方が良いと思うのですが・・・。

 頑張れ!!グランデアモーレ!!降級しての次の1勝をまずは待っているぞ!!

最後までご愛読ありがとうございました

2014年4月1日立ち上げ 3日、9日、16日、17日、18日、5月16日加筆
グランデアモーレの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2013年12月21日 第6戦 1000万下 阪神ダ1400m (10着/10番人気) 写真多数付現地観戦レポート

2013年11月30日 第5戦 500万下 中京ダ1400m (1着/4番人気)

2013年11月10日 第4戦 西郷特別 500万下 福島芝1800m (11着/7番人気)

2013年10月20日 第3戦 鳥屋野特別 500万下 新潟芝1600m (10着/7番人気)

2012年 9月 1日 第2戦 札幌2歳ステークス GV 札幌芝1800m (6着/10番人気)

2012年 7月29日 デビュー戦 2歳新馬 札幌芝1800m (1着/5番人気) 

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